ランニングより辛くないラッキング

皆様こんにちは。理学療法士のKです。

暑くなってきてしまいましたが、日々の運動習慣はいかがでしょうか。今日はウォーキングよりも筋力upがのぞめますが、ランニングより辛くない「ラッキング」に関して紹介いたします。

ラッキング(rucking)とは、重りを入れたバックパックを背負って歩くトレーニング方法です。軍隊の訓練から発展した運動で、筋力トレーニングと有酸素運動の両方を効率よく行うことができます。

ラッキングのやり方

  1. 適切なバックパックを用意
    頑丈で身体にフィットするリュックを使用します。ラッキング専用のリュックも販売されていますが、一般的なアウトドア用でも代用可能です。
  2. 重りを入れる
    ウェイトや砂袋、水袋などを使って、体力に応じた重量(最初は体重の10%程度)を背負います。初心者は10kgは超えない重さから始めるのが良いでしょう。
  3. 正しいフォームを保つ
    背筋を伸ばし、荷重が腰や肩に過度に集中しないように注意します。歩幅を狭めて着地を柔らかくすると、関節への負担が減ります。
  4. ウォーキング開始
    公園や歩道など安全な場所で、20分~1時間程度のウォーキングを行います。上級者は坂道や階段を取り入れることで負荷を調整できます。

ラッキングの効果

  • 下半身の筋力強化
    荷重を背負って歩くことで、太もも・臀部・ふくらはぎなど下半身全体の筋肉が活性化され、筋力アップが期待できます。
  • 体幹の安定性向上
    重りによりバランスを保つ必要があるため、自然と腹筋・背筋が鍛えられ、姿勢改善にもつながります。
  • 有酸素運動効果
    歩行運動なので心拍数を適度に上げ、有酸素運動として脂肪燃焼や心肺機能の向上に貢献します。
  • 関節への負担が少ない
    ランニングと比べて衝撃が少ないため、膝や足首への負担を抑えつつ高い運動効果が得られます。

ラッキングは、特別な設備が不要で、誰でも始めやすいトレーニング方法です。ウォーキングに負荷を加えるだけで、筋力と持久力を同時に高めることができるため、忙しい人にも効果的な運動法です。適度な水分補給をしつつ、熱中症に気をつけながら是非やってみてください!